正しい仏壇の選び方

曹洞宗の仏壇

曹洞宗は、中国の洞山良价および、弟子の曹山本寂を祖とし、日本には道元禅師から伝わりました。同じ禅宗である臨済宗との最も大きな違いは、臨済宗が看話禅を重視するのに比較して、曹洞宗は座禅による黙照禅を重視している点です。また、臨済宗は政治的な権力のある者に重んじられてきましたが、曹洞宗は政治的な繋がりを重視せず、このため、曹洞宗は地方や一般庶民に広まりました。基本的に、曹洞宗の考え方は、人は生まれながらにして仏性を持っていて、坐禅の修行によって、誰もが本来の心を取り戻すことができるとしています。
 曹洞宗のご本尊は、釈迦牟尼仏で、永平寺と総持寺を本山とします。ご本尊は上段中央、左後ろに三尊仏を祀ります。お位牌は上段で古いお位牌は右、新しいお位牌が左です。中段は仏飯器をセンターにし、茶湯器、高杯、常花を飾ります。下段は香炉、ろうそく立て、経本を置きます。通常木魚は経机の右側に置きますが、曹洞宗では経机を使わないため、自分の右側に木魚を置きます。
 曹洞宗は坐禅を重視しますから、お勤めの前に坐禅を組んでからお勤めに入ります。坐禅といっても、組めない場合はもちろん正座でかまいません。座り方より、心を落ち着けることに努めます。朝のお勤めの順番は、以下の通りです。

1.開経偈
2.懺悔文
3.三帰礼文
4.三尊礼文
5.般若心経
6.修証義
7.四弘誓願
8.回向
9.四弘誓願文

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